これが運命なら
見惚れていると首からフワッと心の匂いがした。
「寒いから巻いとけよ」
「私はいいよ!心が寒いじゃん」
「俺なら大丈夫だから、な?」
そう言いながら心はぐるぐるとマフラーを巻いてくれた。
その優しさが昔と違って今は心に沁みてなんだか泣きそうになる。
だからなのかな?次から次へと言葉が出てきて止まらない。
「優しくされていい人間じゃない!好きでもないのに付き合うような人だし!家族を
めちゃくちゃにするような人だよ!?優しくされていいわけない!」
ムニって心に両頬を潰される。
「俺がしたくてしてんだから気にする必要ねぇよ!だから、もうそう思い詰めんな!今吐きたいこと全部吐け!吐かれたことで咲良が好きな気持ちは変わんねぇよ!」
「心・・・っ!!」
私の中でプツリと切れて、全部、本当に全部吐き出した。