異世界物語 葵×ユノ編
しばらくして、葵には一人の時間を与えた。
本当は、ずっと一時も離れたくない。
でも、葵はそれをすると壊れそうになる。
だからたまに1人の時間を持たせると葵のピリピリが少し和らぐ。
その間に俺は仕事をした。
葵が戻って来ない。
使用人に聞いても誰も知らないと言う。
もしかして…また誘拐されたんじゃ…。
俺は急いで、あの家に向かった。
バンッ!!!
ユノ「葵はどこだ!!!」
アルバート「何を言ってる?意味のわからないことを…。お前…あの黒髪様とつがいになったのか?」
ユノ「あぁ。そうだ。だからもう邪魔しないでくれ。」
アルバート「お前が黒髪様とつがいに…。本当に惜しいな…。お前の方がシャルより能力が高い…。お前に触手さえなければ家は安泰だったのに…。アイツは黒髪様とつがいになっても何が気に入らないのか続かない…。まぁ、今更だがな。」
ユノ「そんな事を言ったって仕方のない事だろう。俺には触手があり、それのおかげで金儲けもできて、葵という俺自身を見てくれる人と出会えたんだ。だから今はこれで良かったと思える。葵がいないならここに用は無い。」
俺は踵を返して家を出ようとしたら、声をかけられた。
ナルジャ「シャルが最近、よく出かけているんだけど、貴方のところにいるの?」
ユノ「は?知らない。」
ナルジャ「そう…。どこに行っちゃったのかしら?」
俺は何も言わず家を出た。
まさか…家の結界の外に行ってしまったか?
俺は急いで家に戻った。
もし外に出てしまったら迷いの森は危険な奴らがウヨウヨしている。
家に戻り庭を突っ切ると、ふと目に止まった。
あの場所…結界が破かれている…。
俺は青ざめた。
誰か侵入している。
もしここに葵が間違えて来てしまったら…。
直感ではあるが、葵が向こうにいる気がする…。
俺は結界が破れている所から外に出た。
ユノ「葵!葵いる!?いたら返事して!葵!?」
森を奥まで進むと、誰かが倒れている。
いや、誰かが誰かに覆い被さり、交尾をしている。
嫌な汗が伝い流れる。
違う。絶対違う。
「っ。っ。っ。っ。んふっ。かっ。」
見覚えのある足…。
手の形。
男の肩の隙間から見えたのは、今まで見た事ないような恐怖と悲しみに絶望している葵の顔だった。
その光景を見た瞬間、目の前が真っ赤になった。
シャル「んっ。んっ。んっ。んっ。あっあっ。イクイクイク…イクよ。イックッ。…ぐはっ!」
俺は、一発で仕留める気で触手を男の胸に突き刺した。
しかし、少し外れたのか男は生きている。
刺して葵から離す瞬間も同じ体勢を取っていた葵が横目で見えた。
身体の動きを止められたのか…。
俺は、男の首を掴み捻り引きちぎるように触手に力を込めた。
シャル「ぐはっ。に、兄さん…。待っ…っ。く、苦しい…。」
ユノ「は?苦しい?葵を傷だらけにして苦しめたのは誰だ?お前だろ?死んで詫びろ。易々と死ねると思うな…。」
1番苦しむ方法で殺す…。
ぎゅっと触手に力を込めると葵の声がした。
葵「ユノ!抱きしめて!怖い!ヤダッ!そっちに行かないで!」
俺はハッとした。
そうだ…。
こんな奴を殺す前にする事がある。
葵の側に行かないと。
俺はシャルを捨て、葵の側に行った。
葵は全裸で全身下の土や細かい草や枝などで身体が傷だらけになっている。
俺は葵を抱き上げた。
部屋に戻る際、シャルが死にかけているのを横目にその場を去ろうとした時、何故か血管が切れそうな怒りが落ち着いた。
葵に愛してると言われた時のような温かい気持ちが葵の掌が置いている最中から温かくなった。
俺は葵を抱きしめる力を少し強めて部屋に戻った。
部屋に戻ると安心したのか、葵が震え出した。
そして自分を責めた。
違う…。俺が確認を怠っていたからだ…。
俺は水浴び場まで葵を連れて行き、身体を綺麗に洗った。
俺が葵を傷だらけにして心も身体も傷付けてしまった…。
ちゃんと確認しておけば、こんな事にならなかったのに…。
ごめん葵…。
俺は葵の身体を綺麗にしてまたベッドへ戻った。
今、葵の新しい記憶はアイツに抱かれた事…。
そんなの我慢できない。
俺は葵に謝り葵の身体を貪った。
いつもより早いペースで葵から快楽を引き出す。
ふと見ると胸や首に自分が付けていない跡があった。
俺はそれらを消すように上から跡を残した。
そして葵の密口を見ると傷だらけになっていた。
無理矢理、犯されたのがよくわかる…。
俺は覚えたばかりの回復魔術を施し、傷が治ると葵のそれにしゃぶりついた。
葵を何度もイカせる。
アイツにも感じていたのではないか…。
心の奥底から暗い感情が湧き出てくる。
俺だけだと言って欲しい…。
俺の方が気持ち良いと言って欲しい…。
不安を消して…。
俺は密口から舌を捻じ込み全て舐め尽くす。
アイツの子種が葵の中にあるのが許せない。
何度も何度も綺麗に舐め葵も何度もイッた。
そして俺は、自分のモノを挿れた。
俺の方が気持ちいいだろ?
葵の身体を知り尽くしているのは俺だし、気持ち良くさせられるのも俺だけ。
そうなるよう毎日、時間をかけて葵の身体に教え込んだんだから。
葵は、先ほどとは違い、甘く蕩けた顔をしている。
何度も何度も葵の中で果てては復活してを繰り返す。
葵が俺の背中に腕を回した。
葵「ユノ…。私…ユノの事…好きみたい…。」
初めて葵から好きと言われた…。
今までは俺が催促して言ってはくれてたが、自分から言ってくれた…。
俺は葵を抱きしめた。
もう無理!
俺は、葵を休憩させてあげようと思ったが、そんな事は吹っ飛んでしまった。
口付けをしながら、俺は腰を激しく振り葵と共に絶頂を迎えた。
そんな時、葵に生理が来た。
俺は心底安心した。
一応、葵から離れる時は、俺の作る避妊具をこっそりと葵の奥に付けてから離れるから、孕まないとはわかっていても怖かった。
もしも…葵が孕んだら俺の子かアイツの子かわからない子を受け入れる事ができるのか?
……わからない。
俺はまた触手に吸収をさせた。
そして二月ほどずっと葵と交尾をしている。
もちろん排泄は、触手が吸収しているし、水浴びもちゃんとしている。
ご飯もきちんと口移しで食べているので問題無い。
それを言うと葵に怒られるが…。
さて…ここからはお仕置きの時間だ。
他の男に身体を奪われた。
わかっている。
決して葵のせいではない。
どちらかといえば俺のせい。
わかっていても湧き出る黒い感情は消えない…。
今まで嫌われるんじゃないかと思って、やりたくてもできなかった事…全て『お仕置き』と名前を変えてやりたい。
俺は触手を葵の身体に張り巡らせ葵の身体を浮かせた。
そして目の前で触手に犯させた。
葵は恥ずかしい言葉を言うとダラダラと愛液を垂らした。
ユノ「俺のを舐めて?」
俺が陰棒を葵の唇に当てると、葵が舐め始めた。
ユノ「っ。」
葵は多分、触手を口に入れられてると思っているだろうな…。
頑張って咥えているが、先端しか入っていない。
それも可愛いし、ゾクゾクするがもっと挿れたい。
喉奥まで挿れると、葵は涙を溢しながら俺を受け入れた。
そして俺の子種を注ぐと、ゴクリと音が鳴った。
ユノ「これで全て…。俺の知らない所は無くなった…。次はこれだ…。」
俺の分身を触手で作り葵を犯させた。
葵「ユノがいいっ!ユノ挿れて!」
そう…。これが聞きたかった。
自分から何度も俺を欲しいと…俺のじゃないと嫌と俺に懇願する葵を見たかった。
夢が叶った。
俺は触手を消して葵の中に俺のを挿れた。
葵はそれだけでイッてしまった。
俺は葵とずっと繋がっていた。
信じられないが、精を出しても出してもすぐに復活してしまう。
葵の淫気が美味しいのもあるが、今までこんな事一度もなかったが、葵の身体が俺を絶倫に変えた。
そして一緒に水浴びをしにシャワー室へ繋がったまま行き、後ろから犯していた。
葵「気持ち…わるい…っ。」
ユノ「気持ち悪い?俺が?そんな事言わない…で!?」
葵は嘔吐した。
俺は一瞬、頭の中が真っ白になった。
俺はすぐに自分のモノを抜き葵を綺麗にするとベッドへ連れて行った。
ユノ「無理をさせた…。葵が俺の事を自分から好きと言ってくれて浮かれていた。体調が悪かったって気がつかなくてごめん…。」
葵「大丈夫です。ちょっと休みますね。」
葵はそう言うと眠り始めた。
しばらくして葵が起きたので、病人スープを持って行った。
すると葵は顔色を変えてシャル室へ走ってまた吐いた。
何かの病気?
やはり医術師なら来てもらおう…。
葵の背中をさすっていると、葵がハッとした。
ユノ「どうした?」
葵「私…生理来ましたか?最後いつ?」
生理?
ユノ「2月は来てな…い。えっ!まさか!?」
俺はすぐに医術師を呼んだ。
医術師「お子が宿っております。」
やった!やった、やった、やった、やった!
葵を抱きしめた。
今までどこかへ行ってしまうのではないか…。俺の元から離れてしまうのではないかと常に不安だった。
子がいれば俺の側にいるだろう。
葵はそれを振り切るような女ではない。
葵は言葉を失い放心していた。
そして、医術師と柱の陰で話をしている。
深刻な顔をして…。
俺が近づくとハッとして葵が下を向く。
俺が聞くと医術師が優しく話し始めた。
医術師「はは。子を宿しても交尾が出来るのかと…。揺らしてしまうのは危険ですよとお伝えしました。優しいつがい様ですね。」
多分違う話をしていただろうが、聞かない事にした。
聞いてしまったら何かが壊れる気がした。
それから俺は葵の身体を労った。
絶対に重たい物は持たせないし、交尾もしたいが我慢した。
ギリギリまで淫気を吸うのも我慢した。
葵の腹が大きくなった頃、葵が街に行きたいと行った。
裏路地に入って行く葵…。
何故だろうか…。胸が騒つく…。
行きたくない…。
でも葵は俺の気持ちとは裏腹に真っ直ぐどこかに向かっている。
ピタリと止まって、石畳に指を付けてそこに立った。
そして俺を真っ直ぐに見つめた。
葵「ごめんね。ユノ…。私…ここの世界の人じゃないの…。異世界から来たの。」
ユノ「え?異世界?………よくわからない…。」
葵「ここに飛んで来たの…。別の世界から…。すぐに帰れるって思ってたのに…。だから子供が出来たら帰れないんじゃないかって…。ずっと怖かった…っ。ユノの事も何とも思ってなかったのに…。あの時…シャルさんに襲われた時に…ユノの事、好きなんだって実感したの…。でも家に帰りたい気持ちもあるし、ユノの側にいたい気持ちもある…。わたからないの…。自分がどうしたいか…。」
確かに他の黒髪も違う世界から来たと言っていた。
あの時はバカバカしいと思い、話を聞かなかった。
別の世界がある?
到底そんな事信じられない。
でも葵が嘘を言っているとは思えないし、帰るのを迷っているのはわかる。
帰ると一生会えなくなってしまう事も…。
嫌だ…。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
ユノ「帰るの…?俺は…葵と一生一緒にいたい…。俺…葵がいなくなったら…そう考えるだけで…っ。絶対幸せにする。葵の事、不安にもさせないし、嫌な思いもさせない。だから…っ。だから…っ。どうか俺の…側にいて?ずるい事を言ってるのはわかってる。本当は愛してるなら帰してあげるべきなんだと思う…。でも…でも俺は、言えない…っ。葵がいない世の中なんて…俺は生きていけない…。生きていく自信が無い…っ。お願い…っ。葵…っ。」
ユノは立っていられなくなり、跪き葵の腰に腕を回し抱きついた。
葵は俺と離れて大丈夫なのか?
『帰る』と言われるのが怖くて葵の顔が見れない。
情けないのはわかってる。でも、無理だ。
お腹の子だってもうすぐ生まれるのに…。
もう1人は無理だ。
あの頃の俺には戻れない…。
すると葵の雰囲気が柔らかくなり、俺の頭を撫でた。
葵「絶対幸せにしてくださいね。帰らなくて良かったって思えるくらい…。」
俺は顔を上げ葵を見上げると葵は優しく微笑んでいた。
ユノ「する。絶対する。俺の命に変えてでも一生幸せにする。」
葵「一緒にね。」
ユノ「一緒に幸せになろう。愛してる…。」
俺は立ち上がり、葵を抱きしめ誓いの口付けを交わした。