恋色ノート


 周りを気にしながらもついていくと、駅からは逆方向の、それでいて細い道。


 人の気配は一切なくて、今の状況なら助かるけど絶対に1人では通りたくない。


 治安が悪いとかではなさそうだけど、なんとなく1人で通る気はしない。


 なんていうのかな、街灯は少なそうだし家はあるって言っても狭いし死角も多そうっていうか。



「地元からこの学校入るやつ意外といねえし、この辺はほとんど人いないんだよ。大通り通ればわりといるけど、ここはほぼいないしなんせ店まで近道になる」


「へえ……そうなんだ」



 隣を歩く気にはなれなくて、藤沢くんの斜め後ろを歩きながら話を聞く。


 私はまだこの地域に引っ越して来てから二ヶ月くらいしか経ってないし、まだまだ知らないことも多い。だからこういうのはありがたい、のかも。



「あーでも。俺がいないときは通るなよ。夜とか暗いし、女1人で歩く場所じゃねーから」



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