くわばらくわばら! 私のバディは優しくない
1. お迎え
見計らっていた以外にはありえないタイミング。

帰りのSHR(ショートホームルーム)が終わった直後、私のスマホがメッセージを受信する。


(うわあ、こんなの蒼麻(そうま)に決まってる!)


気分はダダ下がり。

でも、見ないわけにはいかない。

既読が付かないと、次は鬼電がかかってきてしまうから。


しぶしぶ、メッセージを開けると、


『正門の前までお迎えに上がりました。急ぎ退校してください』


(やっぱり……)


今日の放課後は『友達と遊びに行く』って、ちゃんと伝えておいたはずなのに。


高校生になってからというもの、家業を手伝わされるようになってしまった私。

入学してまだ3ヶ月だっていうのに、これで何度目??

お父さんの『バイト代を出すから』という誘い言葉にウカれて、安易に引き受けてしまったことを、今や深く深く後悔している。

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