くわばらくわばら! 私のバディは優しくない
「ひょっとして、光音は今日もムリ?」
スマホ画面を見ている私に気づいて、奈々子が訊いてきた。
本当だったら、このあと一緒にファミレスに行くはずだった。
「ほんっとにごめん!」
「いいよ、いいよ。だって、仕方ないもん。気にしないで」
亜里沙も加わる。
「じゃあ、私と奈々子だけで行くね。で、光音は今日もイケメンな彼氏が、車で迎えに来てくれてるの?」
「彼氏じゃない! 蒼麻はお父さんの会社の、」
「はいはい、インターン生ね。それでもいいなあ。私も1日でいいから、イケメンな大学生にお世話される社長令嬢になってみたい」
(そんないいものじゃないのに……)
訂正したくてもできない。
私のバイト内容は特殊過ぎて、話したところでうまく伝わらないから。
こんな状況、想像してもらえるわけがない。
歯がゆかった。