くわばらくわばら! 私のバディは優しくない

「ひょっとして、光音(みおん)は今日もムリ?」


スマホ画面を見ている私に気づいて、奈々子が訊いてきた。

本当だったら、このあと一緒にファミレスに行くはずだった。


「ほんっとにごめん!」

「いいよ、いいよ。だって、仕方ないもん。気にしないで」


亜里沙も加わる。


「じゃあ、私と奈々子だけで行くね。で、光音は今日もイケメンな彼氏が、車で迎えに来てくれてるの?」

「彼氏じゃない! 蒼麻はお父さんの会社の、」

「はいはい、インターン生ね。それでもいいなあ。私も1日でいいから、イケメンな大学生にお世話される社長令嬢になってみたい」


(そんないいものじゃないのに……)


訂正したくてもできない。

私のバイト内容は特殊過ぎて、話したところでうまく伝わらないから。

こんな状況、想像してもらえるわけがない。

歯がゆかった。

< 2 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop