同じ家なのに君は遠い
家に着く頃には、外はすっかり暗くなっていた。

玄関へ入る。

いつもと同じ場所。

いつもと同じはずなのに、全部違って見える。

同じ家。

同じ空気。

なのに今は、“恋人と帰ってきた家”だった。

靴を脱いでいると、遥斗が後ろで小さく言った。

「……なんか変な感じ」
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