同じ家なのに君は遠い
(……気使わなくていいって言われても)

無理だよ、と思う。

今日から学校も一緒。

家でも学校でも気まずかったら、逃げ場がない。

小さく息を吐いてから、天音は布団を出た。

制服に着替え、髪を整えて階段を下りる。

リビングからは小さな生活音が聞こえていた。

その音に少しだけ安心する自分がいる。
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