同じ家なのに君は遠い
その言い方が妙に優しくて、天音は余計に困る。


遥斗は数秒だけ黙ってから、傘を少し持ち上げた。


「来い」


「え……?」


「風邪引くぞ」


それだけ。


断れる空気じゃなかった。
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