同じ家なのに君は遠い
数秒後。

ゆっくりとドアが開いた。

そこに立っていたのは、黒髪の男の人だった。

背が高い。

制服姿。

たぶん高校生。

でも、天音よりずっと大人っぽく見えた。

表情は薄くて、感情がほとんど見えない。

「……雪村?」

低い声。

確認するみたいな呼び方。

天音は慌てて頭を下げた。

「は、はい。雪村天音です。今日からお世話になります」
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