同じ家なのに君は遠い
そう言うと、遥斗は一瞬だけ黙った。

それから、小さく息を吐く。

「……ならいい」

その声が少しだけ優しくて、天音はまた胸の奥が落ち着かなくなる。



次の日。

昼休み。

天音が友達と話していると、廊下が少し騒がしくなった。

「雨宮先輩じゃない?」

「ほんとだ」

女子たちの声。
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