同じ家なのに君は遠い
その一言が、胸に落ちる。

優しい。

ずるい。

そんなふうに言われたら、期待してしまう。

帰り道。

二人ともほとんど喋らなかった。

でも沈黙の中に、今までと違う熱が混ざっている。

近づくたび、苦しくなる。

もう、“ただの同居人”じゃいられなくなっていた。
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