同じ家なのに君は遠い
第7章

君だけ特別

あの日から。

天音はまともに遥斗の顔を見られなくなっていた。

昇降口で抱き寄せられた瞬間。

近すぎた距離。

耳に残っている声。

『今のお前、一人で帰らせたくない』

思い出すだけで心臓が苦しくなる。

完全に意識してしまっていた。

もう、“気になる”じゃ誤魔化せないくらいに。
< 95 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop