浅生先生はもう恋をしないそうなので、私は今日も好きを伝える。


「はーい、席つけー。」




予鈴がなるのと同時に教室にやってきた浅生先生は、緊張感のない声と顔でそう言った。




ここからの50分間、寝ないことこそが私のミッション!


過去最大級に眠気がやばいけど、どうにかして起きてなきゃ!!



私はそう思ってとりあえず右手にペン、左手で自分の脚の肉を摘んで授業に臨んだ。




いててっ



痛いけど、これなら起きていられそうかも。



…っていうか、私なんか脚太くなった?



サイアクー!!



最近甘い物ばっか食べてたからそのツケが回ってきたのかな…




ダイエットでも始めようかな。





「…だからこの公式が〜。」



そんな浅生先生の声に私はハッとなって我に返った。



やばい、授業全然聞いてなかった!



私は黒板とノートを交互に睨めっこしながら一生懸命手を動かした。



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