浅生先生はもう恋をしないそうなので、私は今日も好きを伝える。


「日向が進路について悩んでるみたいなんでちょっと相談乗ってもらえませんか?」




えだちゃんがそう言うと、浅生先生は表情ひとつ変えず「分かりました。」と返した。





こういうときも先生は大人で、




私は気まずすぎて引き攣った顔しかできないのに、




先生の表情は飄々としていて顔色一つ変わらない。







……なんかやだ。







私の気持ちなんて知りもしない浅生先生は、「ここじゃなんだから。」と自分について来るように促した。





……先生は気まずくないのかな。




あんな言い方したのに。




あんな顔で私を振ったのに。




それが大人ってことなのかな…。




えだちゃんが私の進路相談乗ってって言っても平然としてるし。




明らかに避けられるのも嫌だけど、




何もなかったみたいにされるのもそれはそれでむかつく。




私は先生の大きな背中を睨みながらそう思った。



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