令嬢ランキング、一位になってみせます!
 けれど、エドワード本人は今まで私に何かをしろと言ったことはなかった。ただ、傍に居てくれて、私の造った編みぐるみを可愛いねって言ってくれて……私のことを好きでいてくれたからこそ、何も言わなかったの?

「……エドワード。あの、皆に怒られなかった?」

 エドワードはどちらの両親にも、急かされたはずだ。私には家に篭もるのを止めさせて、社交やら貴族令嬢としてすべき事を、努力させるべきだと。

 それに、彼の持つ加護についても、私は早く知って神に認められるようにしなければいけなかった。

 だと言うのに、エドワードには神からの試練を受けなければならないと知れば、逃げ出してしまうのではないかと思われる始末。

 なんだか、情けなくて、涙が出そう。

「うん。けど、リゼルが望んでいない事は、させたくなかった。婚約を申し出れば僕の親がそれをすることになるから……けど、こんな風になるとはね。令嬢ランキングに出るなんて、本当に思わなかったし、あそこまで頑固に僕の話を聞いてくれないなんて、思わなかったし……うん。リゼルは凄い子だよ」

「あの、全く褒められているようには……思えないんだけど?」

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