令嬢ランキング、一位になってみせます!
 過去あった事は取り消せないとわかりつつ、私がそう言うと、エドワードは苦笑していた。


◇◆◇


 私がフォーセット男爵邸へと辿り着くと、兄のスチュワートが当たり前のように現れた。

「あら。お兄様。ただいま帰りました」

「どうだった? 話し合えたのか!?」

 迎えの挨拶もほっぽり出して、兄の必死な形相を冷静に見た。

 今思えば、エドワードは家に篭もって趣味に興じる私には、嫌われたくない何も言いたくないと動かないし、私は私でエドワードはいつ正式な求婚をするのだろうと待って居たし、そんな二人に挟まれてお兄様は『いい加減にしろ!』と、妹に発破を掛けたという事だった。

「ええ。上手くいきました。エドワードと仲直りしました」

「そうか! それは、良かった。僕もそうなるだろうと、信じていた。だが、完全にこじれてしまって、どうなることかと思ったよ」

 兄スチュワートは眼鏡を外して、目を拭っていた。これは大袈裟な仕草ではなくて、彼もこれまで相当不安を感じていたからだろう。

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