令嬢ランキング、一位になってみせます!
「それは、駄目よ! そうなってしまうと、出場して勝ち取るという意味がなくなってしまうわ」

「リゼルは自分の力でやりたいとさ。僕も賛成だ。人の心を掴む方法は、お金だけではないと思う。僕たちは質素に生きて来たからこそ、貴族だが平民の気持ちもわかるだろう。なあ。リゼル?」

「そう思うわ。お兄様。お金で票を買うより、もっと喜んで貰えることを考えれば良いのではないかしら?」

「……それなら、僕に良い案があるよ。リゼル。これから、大変なことになるかもしれないけど」

 エドワードが静かな口調で切り出し、私とお兄様は驚いた。

「お前は、公爵令息だろ!?」

「エドワード……どんな、良い案あるの!?」

 二人で同時にエドワードに詰め寄ったので、彼はびっくりしていた。

「いやいや……これまで、僕はリゼルに協力したくても出来ない状態だったからね。是非ここで良いところを見せたいよ。それには、ひとつ……リゼルにも頑張ってもらいたいんだが」

 エドワードは苦笑してそう言い、私と兄スチュワートは顔を見合わせた。



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