令嬢ランキング、一位になってみせます!
 神に愛されし『加護』を持つレヴィンを見ていて、思ったのだ。彼の周囲には神獣が居て守っていて、その上で

 私はもちろんエドワードと結婚するためならばどんな事だとしても立ち向かうつもりだけど、文官として城で働く兄は何か知っているのかもしれない。

「ああ……確かに、聞いたことがあるな。だが、恐れることはない。今のリゼルならば大丈夫だろう」

「……お兄様、知っているの? 良かったら、詳細を教えて欲しいのだけど」

 先に何をどうやって試されるかを事前に知っていれば、対策が練られるというものだ。

「いや、これは知らない方が良い。自然体が一番だ。今のリゼルならば、大丈夫だ」

 兄はその後も何度聞いても『知らない方が上手く行く』と言って譲らなかった。私も疲労困憊だったし、湯浴みして早々にベッドへと入った。

 そして、心地良く疲れた身体を取り巻くのは、優しい満足感だった。

 『教養』の審査では見事首位を取ることが出来たし、今回は二位だ。最終的に発表される『品格』の順位がよほど悪くなければ、私は上位に行けるだろう。

 ここ何日かは睡眠時間も切り詰めて、編みぐるみを作成していた。

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