令嬢ランキング、一位になってみせます!
 今はお洒落して褒められることが嬉しいし、これまでにない素敵な楽しみを見つけられたと思っている。

「……そうね。私もそうだけど、お兄様だって……こんな事になるなんて、思わなかったわよね」

 もう今ではなかなか縁談について動かないエドワードと結婚を急かしもしない妹の私を焦れて動いていたということだろうとはわかっているけれど、予想とは違う変な方向に走り出した妹を見て、兄も思うところがあったのだろう。

「リゼル。僕は今は、こうなって良かったと思っている。家の中に居たまま甘やかされたままでは、この先に生きる事が難しかったはずだ。だが、今のお前はどうだ。自信もついて人前でだって堂々としている」

「それは、私もそう思うわ……これまで、ただ待って居るだけで何もしなかったけれど、自分で動いた方が早いってそう思ったもの……あ、お兄様」

 私は次に兄に会えたら、聞こうと思っていたことを思い出した。感動して泣き過ぎたのか、ハンカチで鼻を噛んでいた兄は私を見た。

「なんだ?」

「神から試されるって……どういうことかしら。もし、エドワードの伴侶になるならば、私は何かで試されるのでしょう?」

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