令嬢ランキング、一位になってみせます!
 別に家族に何かあったという訳ではなさそうだったので、私はほっと安心して息を吐いた。

「いや、良くないだろう……第二王子レヴィン殿下に断られたからって、何故僕なんだ! 将来は学者の血筋を継いで、男爵になる男だぞ!」

 スチュワートお兄様は、目に見えて顔を青くしていた。

 自由な気質で知られる第二王子が断る分には『あの人なら仕方ない』で済むかも知れないけれど、伯爵令嬢から未来の男爵が結婚を申し込まれれば、通常の場合でも断りづらいかもしれない。

「……気は強いところはあるけれど、『令嬢ランキング』首位になる方なのよ。優秀だし美しいし、きっと素敵な男爵夫人になられると思うわ」

 私は素直にそう思った。

 シャーリー様は私にはレヴィンの事もあり、嫌な態度を取ったこともあっただろうけれど、それはそれで素直な性格を表していて良い事なのではないだろうか。

「いやいやいや……リゼル。お前、これは断れないぞ……」

 フォーセット男爵家の今後の事を思えば、ここで断れないと思う。そもそも身分の高い男性に求婚するための『令嬢ランキング』

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