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「そうか……リゼルは大人になったし、僕も婚約者を探さねばいけないな……お前ら二人が色々とあって、僕も独り身でここまで来てしまった」

 スチュワートお兄様は私とエドワードの間に挟まれて、長い間やきもきしていたと言えばそうだろう。

 申し訳なく思う。親友と妹の橋渡しなんて、難しい役回りだったと思うし。

「そうね……あら」

 執事がつかつかとお兄様の元へ歩み寄って、盆に載せた手紙を差し出した。

「……僕に、手紙? なんだろうか」

 スチュワートお兄様は交友関係は狭い訳ではないのだけど、仕事で多忙なために浅い付き合いが多いようだ。

 だから、急ぎの手紙というと、外国に居る父か母に何かあったのかもしれない。

「お兄様? もしかして、お父様から?」

 手紙を開き黙ったままで、動きが固まってしまったスチュワートお兄様に声を掛けた。

 ……嫌な予感がした。もしかしたら……。

「……リゼル。シャーリー・ブロア伯爵令嬢が、僕に結婚を申し込みたいとあるのだが」

「あら! シャーリー様がお兄様に? ……そうなの。とっても驚いたけれど……良かったわ」

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