令嬢ランキング、一位になってみせます!
 フォーセット男爵家にある図書室には、多彩な書物で溢れていて、代々学者だったせいかそうそう手に入れることの出来ない高価で貴重な書物が当たり前のように並んで居る。

 私は以前、天文学の本を探していた折りに見掛けた、何かの間違いで棚に紛れ込んでいたらしい『令嬢ランキング』運営事務局が出版した『知性試験過去問題集』を図書室から持って来た。

 そして、紙を用意して解き始めると、なんだか肩透かしにあった思いだった。

「あら。かなり簡単なのね。一般教養は、こんなものなのかしら……」

 正直に言ってしまうと、私から見れば信じられないくらい簡単な問題が並んで居たのだけど、働くことがない貴族令嬢に教養を必要とするのならば、この程度で十分かもしれない。

 なんと、自己採点すると満点だった。それほどまでに、私からすると簡単な問題だらけだったのだ。

 けれど、私のような学者の娘という境遇の貴族令嬢は、レニア王国には私しか居ない。

「そうね……三つの科目の総合点で、順位が決まるのだから……もしかしたら」

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