令嬢ランキング、一位になってみせます!
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「あの……エド」
「お兄様。私、その話は聞きたくないわ」
朝食の席で、私にとって完全に無関係な男性の話をしようとした兄の言葉をピシャリと遮り、食後のデザートを食べ終わって席を立ち上がった。
これまで大人しかったのに急に反抗的な態度を見せた私を見て、兄は驚いた顔をしていた。
「リゼル……お前、どこに行くんだ?」
立ち上がり久しぶりに外出用ドレスを着ている私を見て、兄は不思議そうだった。
社交なんてしない私には必要ないとはこれまで言って居たのだけど、母からの言いつけで何着か作ったドレスの中でも、一番お洒落に見えるようなものをメイドに出して貰った。
薄茶色生地に水色のレースがところどころにあしらわれていて、普段地味なドレスしか着ない私にはかなり背伸びしたドレスだった。
こんな機会でもなければ、もしかしたら、着ることもなく終わってしまっていたかもしれない。
「ええ。城に行くのよ。私『令嬢ランキング』に参加するの。締め切りも近いし、今日、届け出をしに行くから」
「……何!?」
兄スチュワートが目を見開いて驚いた顔を見て、私は半目でふっと息を吐いた。
「どうせ、私が参加したって無理とでも言いたいんでしょ? お兄様は、いつもそう言うもの。けれど、反対しても無駄よ。参加したいと願う貴族令嬢の希望は、国王陛下がお守りくださるそうよ」
ここで止めるならば、建前上だとしても権利を守ってくれると言う国王陛下と争うことになるという気持ちを込めて兄を見れば、彼は懸命に首を横に振っていた。
「お兄様。私、その話は聞きたくないわ」
朝食の席で、私にとって完全に無関係な男性の話をしようとした兄の言葉をピシャリと遮り、食後のデザートを食べ終わって席を立ち上がった。
これまで大人しかったのに急に反抗的な態度を見せた私を見て、兄は驚いた顔をしていた。
「リゼル……お前、どこに行くんだ?」
立ち上がり久しぶりに外出用ドレスを着ている私を見て、兄は不思議そうだった。
社交なんてしない私には必要ないとはこれまで言って居たのだけど、母からの言いつけで何着か作ったドレスの中でも、一番お洒落に見えるようなものをメイドに出して貰った。
薄茶色生地に水色のレースがところどころにあしらわれていて、普段地味なドレスしか着ない私にはかなり背伸びしたドレスだった。
こんな機会でもなければ、もしかしたら、着ることもなく終わってしまっていたかもしれない。
「ええ。城に行くのよ。私『令嬢ランキング』に参加するの。締め切りも近いし、今日、届け出をしに行くから」
「……何!?」
兄スチュワートが目を見開いて驚いた顔を見て、私は半目でふっと息を吐いた。
「どうせ、私が参加したって無理とでも言いたいんでしょ? お兄様は、いつもそう言うもの。けれど、反対しても無駄よ。参加したいと願う貴族令嬢の希望は、国王陛下がお守りくださるそうよ」
ここで止めるならば、建前上だとしても権利を守ってくれると言う国王陛下と争うことになるという気持ちを込めて兄を見れば、彼は懸命に首を横に振っていた。