令嬢ランキング、一位になってみせます!
「いやいや、そういう訳ではない。そういう訳ではないが……リゼル。エドワードと何があったら、いきなりそんな事になってしまうんだ」

 これは思わぬ事態が起きたとでも思ったのか、兄は頭を抱えていたけれど、私はエドワードの話をしたくないし聞きたくないから、食堂を後にしてフォーセット男爵家をさっさと出ることにした。


◇◆◇


 参加締め切り日が近いせいか『令嬢ランキング』事務局の周囲には、数人の貴族令嬢たちが集まっていた。

「やだ。嘘でしょう……あの野暮ったい子が、『令嬢ランキング』に参加するつもりなの」

 興味津々に好奇の視線を向けられても、私は反応しなかった。

「本当ね。もしかしたら、何かと間違えているのかしら」

「『美貌』では、きっとあの子が最下位ね。何あの時代遅れのドレス。わかりやすい子が居て、良かったわ」

 背後でひそひそと囁かれる言葉も、クスクスとわざとらしい笑い声だって、別に気にならない。

 『令嬢ランキング』で、外見が関係あるのは『美貌』の国民投票だけ。

< 34 / 194 >

この作品をシェア

pagetop