令嬢ランキング、一位になってみせます!
 お母様に言われて作ったドレスだって、これまで何も考えていなかったけれど、彼女たちに比べれば野暮ったい。ああして、馬鹿にされて笑われてしまっても当然のことなのかもしれない。

 私はこれまでに……何をしていたのだろう。思い返しても何の努力もしていない。

 本来なら貴族令嬢として生きるべき現実を生きて居なくて、ただ現実逃避して、可愛い編みぐるみを自己満足で作っていただけだった。

 結婚の約束をしていたはずだった幼馴染エドワードと結婚しないのなら、他の男性と結婚する必要がある。

 けれど、私はこれまで貴族の本分である社交をまったくしていなかったし、通常貴族令嬢が結婚相手を探すために出席する夜会での出会いを期待出来ない。

 そして、『令嬢ランキング』序列五位以内になってしまえさえすれば、条件の良い男性に求婚することが出来るし、断られる可能性だってとても少ない。

 どう考えても、これが私にとって、一番良い道なのだと思う。この時点での自分がどうであるかを直視して認めて、出来ることから改善していかなければ。

 そうすれば、これまでの何もかもを覆せるような、大逆転のチャンスを狙うことが出来るかもしれない。

 だから、もう……私は、やるしかないんだわ。



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