令嬢ランキング、一位になってみせます!
 エドワードに求婚したという、サマヴィル伯爵令嬢アイリーン様は、深紅の色味だった。彼女の落ち着いた雰囲気に合っていて、赤は派手に見られがちな色だけど毒々しさはなく、ただ上品だった。

 ああ……アイリーン様は本当に素敵だわ。エドワードの隣に居ても、何の遜色もない。

 私は自分が現在着ているドレスに視線を向けて、なんだか嫌な気持ちになった。

 こうして比較すると、あの時のご令嬢たちから野暮ったいと笑われてしまった、その理由が良くわかってしまう。

 ひと世代前の令嬢である、お母様の趣味で選んでいるから流行遅れの形で、飾りだけは華やかだけど、それがより古くさく思えてしまうのだ。

 ……ううん。ちゃんと彼女たちと、今の自分の違いを見なくては……たとえ今は背中が見えないくらいに遠くに思えても、私だって決して近づけないという訳ではないのだから。

 今ここに居る自分だって、何もかも過去の私が間接的に選んでいた。お母様がデザインを選んでくれたドレスを着て、メイドがああでもないこうでもないと懸命に決めてくれた髪型に化粧。

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