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 私はレヴィンに見せるように、片手で大きな眼鏡を持ち上げた。

「私眼鏡がないと、近い距離に居る人の顔もわからないくらいに目が悪いんです。だから、視力を良くして欲しくて……『ガタウリン魔法店』を営む魔法使いは、珍しい魔法も使えると聞きました」

「視力を? ……ああ。君って目の緑色が透き通っていて、宝石みたいだ。素晴らしく綺麗だね。眼鏡に隠れているなんてもったいないから、魔法で良くなって眼鏡を取れれば良いね」

 その時、意外とまともな事を言うなと思ってしまった。白猫の仮面を付けて街をうろつくような人なのに。

 ……レヴィンが仮面を付けている理由は気になるけれど、やっぱり知らない方が良いのだろう。

「……はい。レヴィンは、どんな魔法を買いに来たんですか?」

「俺はね。魔法目当てでなくて、自作の魔導具を作るのに凝っているんだ。オズワルドは君の知る通り、珍しい魔法に通じている。だから、色々と意見を聞きたくて何度か尋ねているんだ」

「なんだか、凄いですね……」

「別に会話を続けようと、無理しなくて良いよ。リゼルは僕に対し興味ないだろう」

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