令嬢ランキング、一位になってみせます!
「そんな訳はありません。アイリーン様ですよ?」

 私とアイリーン様を『比較にもならない』と評したのは、エドワード自身なのだ。

「うん……まあ良い。それで、何がどうなったら、リゼルは兄上に求婚しようと思ったの?」

「エドワード以上の男性と結婚したいと思ったんですけど……彼より身分が上なのは、王太子殿下だけでして」

 短絡的な考えを披露することになり恥ずかしくなって私がそう言えば、レヴィンは楽しそうに笑い出した。

「ははは! はー、なるほど。それで、会った事もない兄上だったんだね。けど、王族が良いのなら俺でも良いじゃないか。俺は第二王子で未婚だよ」

 レヴィンは胸に手を置いて自分を売り込むように言ったので、揶揄われたと思った私が息をつくと背後から高い声が聞こえた。

「レヴィン様! レヴィン様ではないですか!」

「ああ……ブロア伯爵令嬢。お久しぶり」

 店から出て来たところレヴィンの姿を見て、名前を呼んだご令嬢は、慌ててこちらに走り寄って来た。

 え……あら。もしかしたら、この人。私が『令嬢ランキング』に申し込みに行った時に『野暮ったい』と評した人だわ。

< 72 / 194 >

この作品をシェア

pagetop