令嬢ランキング、一位になってみせます!
 レヴィンがこうして不思議がるのも無理はない。王太子は特別忙しいことは知られているし、殿下たちは当然のごとく、王家主催の夜会には出席している。

「いえ。王太子殿下も、見たことはなくて……」

「え?」

「レヴィン殿下……これには、色々と込み入った事情があるんです」

 求婚しようとする相手に王太子を選んだのは、まだエドワード以上の男性は見つかっていないせいだ。身分上では王太子殿下がわかりやすく、公爵令息であるエドワードより上だった。

「レヴィンで良いよ。リゼル。何をどうしたら、君は顔も知らない王太子に結婚を申し込もうと思うのか……ははは。なんとも面白い話だね」

 何があったのか事情を話すようにと目で促されたので、私は観念して話すことにした。

「実は、さっきのエドワードなんですが……幼い頃に結婚の約束をしていたと思って居たのは、私だけだったようで」

「ああ……君たちは、幼馴染みなんだね」

「レヴィンも知っての通り、昨年『令嬢ランキング』首位のアイリーン様からエドワードは求婚されまして……」

「え? けど、先に君が居るのなら、断るだろう?」

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