令嬢ランキング、一位になってみせます!
 それに、諸外国の現状などは知りたいと思っても、自ら興味を持って調べなければ手に入る情報でもない。周辺国の現状を問う問題なども、何問か用意されていた。

 貴族令嬢として社交の実力を問われるのであれば、友好関係にある各国は知っておくべきだし、レニア王国一国のみの政治経済を知っていれば済むという問題でもない。

 考古学者として一年のほとんどを外国で暮らし、その度に土産話を聞かせてくれた父に感謝しなければならない。

「まあ! フォーセット男爵令嬢……凄いですわ! 一位を取るなんて、本当に素晴らしいわ。何か特別に勉強されたの?」

 共に試験を受けていた顔見知りの子爵令嬢が私に駆け寄り、興奮気味に一位を取ったことを褒めてくれた。

「あ……ありがとうございます。今回は、本当に運が良かったのだと思います。諸外国の現状を問う問題は、父から土産話を聞かなければ、わからない問題ばかりでしたよ」

 これは、別に謙遜でもなかった。けれど、周囲のご令嬢たちは口々に褒めてくれたので、私も嬉しくなって感謝の言葉を返していた。

「……あまり、良い気にならないことね」

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