令嬢ランキング、一位になってみせます!
 けれど、それは何回も失敗しているし流石に諦めたのかもしれない。

「ああ。リゼル。僕はあまりこの制度に詳しくないのだが『品格』の試験は、三ヶ月間も掛かるのか?」

 兄はこれまでに興味のなかった『令嬢ランキング』について、どういった内容なのかと私に尋ねて来た。父が不在なのでフォーセット男爵家の家長代理は後継ぎたる兄なので、ある程度は知っておくべきかと思ったのかもしれない。

「……ええ。匿名の試験官何人かが『令嬢ランキング』へ参加している貴族令嬢の振る舞い行動などを、期間中点数付けするそうなのです。参加必須として義務付けられている夜会が何回かあるので、そこに試験官も現れるのかと思いますが……」

 期間中の立ち振る舞いなどを採点されるそうだけど、『品格』の試験についてはどういった試験なのかかは明かされていない。もっとも知られてしまえば対策されてしまうので、不透明にしているのだろうけれど。

「ほう……夜会での振る舞いに、点数を付けられるのか。なるほど」

 兄は納得したのか顎に手を当てて、何度か頷いていた。

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