令嬢ランキング、一位になってみせます!
 お兄様は去年までの『令嬢ランキング』の事で盛り上がっていた私を、小馬鹿にするような発言があったから、興味がないのかと思っていた。

 レヴィンだってそうなのだけど『令嬢ランキング』について、良く思っていない人が居ることは確かだった。

「妹が参加するというのに、興味が出ない訳があるまい。それで……勝算はあるのか?」

 私のことを知らないと考えているなんて、さも心外だと言わんばかりの口ぶり。その時、兄の眼鏡の奥の光がキラッと光ったような気がして、彼の意図がわからない私は恐る恐る答えた。

「ええ。お兄様も知っての通り……『品格』の試験は三ヶ月の期間が掛かりますし『美貌』に関しては祝祭に行われる国民投票です。この二つは運にも左右されますし、上位になれるように日々努力しているとしか今は言えません」

「そうか……僕は応援している。リゼル。お前が将来誰と結婚しようが、妹の幸せを願っていることに変わりはない」

「……ありがとうございます」

 何なのだろう……これまで兄スチュワートは、幼馴染であるエドワードについて何かを伝えようとしていたので、私は兄のことを完全に避けていた。

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