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 ……それに、エドワードと結婚するはずの私は一体どうなるの?

 これまでに夢にも思わなかった事態の発覚を聞いて、何も言えずに固まってしまった。そんな私を見て、お兄様は痛ましげな眼差しを向けた。

「リゼル……未だ婚約者も定まらぬ王族を除けば、エドワードは特に身分も高く容姿も良い貴族で、一番人気の貴公子と言われているんだ。アイリーン様がエドワードと結婚したいと願い出ても、何の不思議ではない」

「けどっ……けど、エドワードはっ」

 エドワードは幼い頃に、私と結婚するって……そう言って、彼は約束してくれたはずなのに。

 兄は私の言いたいことを察したのだろう、小さくため息をついてから話を続けた。

「エディは幼い頃から知っているリゼルの事を、可愛がっている。それは、僕だって知っているし、誰もが認めるような紛れもない事実だ。わかるな?」

「はい……」

「だが、出会いの場である夜会にすら出ないお前には、求婚者なんて誰一人も居ない。それに、エドワード本人からも正式な申し出も未だにない」

 兄スチュワートの鋭い言葉は、私の胸に突き刺さった。

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