令嬢ランキング、一位になってみせます!
 社交界デビューを終えて、私は夜会に一度も出ていない。人が沢山居て華やかな場所は緊張するし、あまり好きではないと思った。

 ……ううん。本当は、知っていたのだ。

 外見や社交技術を磨くことが当然とされる場で、こんな外見を持つ私は、どう思われるだろうか。

 つらい事実だけど、傷つくから気を使って、これまでに誰も言わなかった事だ。

 本人には言い難い、残酷な真実。家に引きこもって、趣味の編みぐるみを作り続ける、外見にだってあまり気を使わない価値の低い貴族令嬢。

 ……それが、私。

 私自身は結婚を約束した幼馴染エドワードが居るから別に努力なんて必要ないと、目を逸らし続けていた現実だった。

「アイリーン様はどういう訳か、雨のように降る縁談には見向きもせずに、エドワードと結婚したいのだと求婚したんだ。いくら、アイリーン様だとしても『令嬢ランキング』で序列一位になるなど、どれだけの努力を要したと思う。リゼル。良く考えるんだ。お前とアイリーン様の二人が並んでいて、どちらがエドワードから結婚相手として選ばれると思う?」

「それはっ……」

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