冷酷夫からの離婚宣告を受けたので、次は愛してくれる夫を探そうと思います。
「……それでは、クラウディア。君とはあと、三ヶ月で離縁しようと思う」
朝食の席でいつもは全く喋らない夫ジャレッド様が、結婚して一年の妻の私へと冷たく離婚宣告したので、カトラリーを置き膝にあったナプキンで口元を拭った。
「まあ、かしこまりました。それでは、離婚理由は何になさいます?」
「……驚かないのか?」
私が一切の動揺を見せなかったのに対し驚いたのか、ジャレッド様の緑色の目は見開いていた。
……何なのかしら。結婚してからというもの、ベッドも共にしていない。
全く私的な会話もなく、これからもこんな結婚生活が延々続くと思っている方がおかしいと思うわ。
「ええ。私たちは結婚してから一年ほど白い結婚でしたし、いつかはこのように離婚宣告されるのだろうと思っておりました。侯爵様は跡継ぎは必要なお方なので、私はここを去ることに覚悟は出来ております。お気遣いは無用ですわ」
初夜に夫婦の寝室へ来なかった彼に対して、私は一年もの間、理由も何も聞かなかった。だって、何を言われたとしても私は傷つくだろうと思ったからだ。
そうよ……また、私はここでも、愛されないのだと知った。
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