冷酷夫からの離婚宣告を受けたので、次は愛してくれる夫を探そうと思います。
だから、ジャレッド様に対しまったく期待をしなかったし、離婚されるだろうという不安を抱いてはいなかった。
いつかはこうなるだろうと、わかっていたから。
「クラウディア。僕に何も聞かないのか?」
「ええ。特に実際の離婚理由に興味もございませんし、私は別れるのであれば、王都郊外にある別荘をいただきたく思います。実家には帰りたくないので……」
「……それは、出来ない。もちろん、君の境遇には同情すべき点が多いことは理解している」
ジャレッドは不機嫌そうにそう言って席を立ち、私は一人で長い長い食卓の反対側へ取り残された。
もう……目論見が外れたわ。別荘程度、別に良いよと言ってもらえるだろうと思って居たのに。
大きくため息をつく。別荘を貰えないのなら、私はすぐに宿無し。実家であるクインシー公爵家には絶対に帰りたくないからだ。
マクティア侯爵家に嫁いで来てから、私はこの食事の時間が本当に嫌だった。たった二人しか居ないというのに、夫ジャレッド様は端へと座り無言で食事をするだけ。