冷酷夫からの離婚宣告を受けたので、次は愛してくれる夫を探そうと思います。
 ……どうしてかしら。ジャレッド様は夜会は、あまり好きではない。だから、私も結婚してから、数回しか彼と同伴していない。

 それなのに、平民の商人も呼ばれるような夜会に彼が用事なんてあるはず……。

「……クラウディア。君が夜会なんて、珍しいね。しかも、一人で」

 ジャレッド様の美しい金髪は照明の光を弾いて、間近でそれを目にするとなんだか目が眩みそうになった。

 夜会で既婚者が一人で居るということは、火遊びの相手を求めているという意味になり……いえ。私の場合は、真剣に再婚相手を求めているのだけど、そういう異性を求めているのだろうという目で見られてしまうことは仕方ない。

 ……誰のせいだと言いたいところを、ぐっと飲み込み、私は肩を竦めて手に持っていたワインを口にした。

「あら……私に何かご用ですか?」

 三ヶ月後に離婚する妻だというのに、何の用もないだろう。そういう気持ちを込めて言えば、ジャレッド様の緑の目には傷ついた光が見えた。

「……まだ夫婦なのだから、質問する程度の会話は許されるのでは?」

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