冷酷夫からの離婚宣告を受けたので、次は愛してくれる夫を探そうと思います。
「……なあ。クラウディア。君と結婚して一年になるな」

「ええ……そうですわね。なんだか、長かったようで早かったような……不思議なものですわ」

 私は窓の近くに立ちジャレッド様と目を合わせた。私たちがこうして話すなんて、今更のようでいて、なんだか不思議なものだった。

「どうして、僕に離婚の理由を聞かなかった。君は僕に何も聞かないな。クラウディア」

「まあ……聞いたところで、何になるでしょうか。ジャレッド様。ジャレッド様が私と離婚したいというなら、それは決定事項。私にはどうすることも出来ません。離婚理由を聞いたところで、何が出来るでしょうか」

 私が『普通の』公爵令嬢であれば、また違ったかもしれない。けれど、私は半分の血しかクインシー公爵家の血を持たぬ半端者。実父は亡くなり、義兄様は私をあまり良く思っていない。

 強力な後ろ盾がない……何をどうすれば良かったと言うのかしら。

「何も聞かれなければ、何も言えない。クラウディア。僕が君について大きな誤解をしていたと言うと、君は驚くだろうか」

「……? 何のお話ですか。ジャレッド様」

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