冷酷夫からの離婚宣告を受けたので、次は愛してくれる夫を探そうと思います。
「……冷たくしていたつもりはない……ただ、愛人を連れ込むなどとふざけるなと思って居たのは、事実だ」

 私の言葉通りで合っているでしょう。

「ですから、兄ですわ。兄です。半分ですが血が繋がっております。ですが、肉親は護衛騎士とおおっぴらには言えません。それは、ジャレッド様も知っての通りでは?」

「君たちは……兄妹と言うには、あまりにも似て居なさすぎるだろう」

「それは、仕方ありません! 兄は父に似ているので、私は母似で、似ようがありませんもの!」

「ならば、離婚については、僕が勘違いをして悪かったので一旦取りやめてくれ!」

 言い合いになった私たち二人はそこで、ようやくお互いに真っ直ぐ見つめ合った。

 ……ああ。そうか。ジャレッド様はダニエルのことを、私の愛人だと誤解していたのだ。

 だから、初夜にも来なかった……おそらくは、私はあの日に……何故、来てくれなかったのですかと私が聞けば、そうすれば、私たちこんな風にすれ違うこともなく居られたの?

 私も悪かったと思う部分はある。

 ジャレッド様は私に物言いたげだと思った時も、見て見ぬ振りをした。

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