冷酷夫からの離婚宣告を受けたので、次は愛してくれる夫を探そうと思います。
 夫からの離婚宣告を受けてから、私は夜会の招待状を吟味した。

 とにかく、三ヶ月後にはこの邸を出されてしまう。それまでに急いで再婚相手を探さないといけないからだ。

 何故かというと、亡くなった父のいないクインシー公爵家に半分だけ貴族の私と、単に母の子なだけのダニエルの居場所なんてあるはずもなく、私は現在の当主である兄からとんでもない男との再婚を命じられる可能性があるのだ。

 その前に、再婚相手を決めてしまっておけば、兄とて頷かざるを得えない。

 貴族は体面を気にする。再婚相手を既に決めてしまってからだと、あまりに他の縁談を強引に話を進めれば、その人から貴族社会に伝わり評判が悪くなってしまうかもしれないからだ。

 こずるい作戦かもしれないけれど、とにかく私は一刻も早く、次の再婚相手を探して兄からの命令を無効化出来るようにしなくては……華やかに思われるかもしれないけれど貴族令嬢など、当主の政略結婚の道具でしかない。

 私だって自分の立場は、ちゃんと理解しているのだ。

「おい」

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