恋は身近なところに 〜モテ男子の一途な溺愛〜
――キーンコーンカーンコーン
予鈴を告げるチャイムが鳴り、海くんと教室に向かう。
「あのさ、今日の放課後の事だけど……一緒に猫カフェ行かない?」
猫カフェっ……!
私が一度は行ってみたいと思っていた場所。
1人で行くのもあれだから、行けなかったんだ。
「行きたいっ!」
甘いものが大好きな上に猫派だから、私にとって天国のような場所だ。
「良かった。俺も行ってみたいと思ってて……」
恥ずかしそうに頭を掻いている海くんに、首を傾げる。
「だって俺みたいな奴が猫カフェなんてイメージじゃないじゃん?今も引かれるかと思ってた」
そんなことないのに……!
男の子だからとか、性別は関係ないと思う。
それに猫は可愛いから好きになって当然……!ってそうじゃなくて……!
「そんなこと思ってないよ。私も行きたかったから、海くんが誘ってくれて嬉しかった……!」
笑顔の私に、海くんは目を見開いた。
「ふっ……俺も、華恋ならそう言ってくれるって信じてた」
少し間を置いて、海くんは満面の笑みで言った。
「ありがと、華恋」
っ……!
その笑顔は反則だっ……!
顔の熱が一気に上昇していくのを感じ、下に伏せる。
なんか最近、海くんにドキドキしてばっかりだ……。
私に芽生え始めていたこの感情に気づくのは、もう少し先のこと――。