恋は身近なところに 〜モテ男子の一途な溺愛〜
No.3 可愛い存在 Side 海
華恋が猫カフェに行ってみたいということを知り、口実をつけて2人で猫カフェに来ていた。
まさか必死で探しまくったなんて言えないけどな。
華恋はずっとはしゃいでいて、常ににこにこしている。
「見て海くん、この子とっても可愛い……!」
「確かに可愛いね」
俺の返事に華恋はご満悦みたいだ。
「みんなすごい可愛いなぁ……!」
笑顔でそういう華恋に俺も頬が緩む。
俺にとっては、華恋のほうが何倍も可愛いけど……。
流石に気持ち悪いからそんなことは言わないけど、猫よりも華恋の方が可愛いのは事実だと思う。
猫と戯れている華恋をじっと観察する。
艶のある金色の髪の毛に透き通る水色の瞳。
本人は気にしてるみたいだけど、なんでかは全くわからない。
俺が見た中では間違いなく一番美人だ。
「海くん?どうしたの?」
俺の視線に気付いたのか、華恋が不思議そうに首を傾げた。
その破壊力に一瞬心臓が飛び出るかと思った。
――っ……!危なかった……!本当に華恋の破壊力は恐ろしいな……。
本人は自覚してないみたいだけど。
「あ!海くんも猫触る?とっても可愛いよ!」
俺の視線を勘違いしたのか、華恋がそんなことを聞いてきた。
正面から笑顔を向けられて、頬が火照る。
本当に……華恋の笑顔にはいつまでも慣れないかもな……。
平静を装って、近くにいる猫を撫でる。
「ね?可愛いでしょう?」
にこにこしながら聞いてくる華恋に、冗談抜きで意識が飛ぶかと思った。
――っ!これは、本当に人命に関わる……。
校内でこんな笑顔を見たら、死人が出るんじゃないかな……。
真剣にそう思った。
「うん、可愛いね」
華恋の方が何倍も可愛い。と言いそうになったけど、気持ちを静めてそういった。
「ふふっ、だよね……!」
本当に華恋は……。
「――可愛い」
「え?」
やば、声に出てたのかな……。
無意識に可愛いって言ってるとかヤバすぎるよ俺……。
「あ、猫ちゃんのことだよね!分かるっとっても可愛いもん……!」
よかった、華恋が天然で……。
多分華恋は俺の気持ちなんて1ミリも気づいてないと思うけど……これからもっと信頼を重ねていこう。
可愛い華恋を見ながら、俺は笑みをこぼした。
絶対、―――俺のものにしてみせる。