初恋は身近なところに 〜モテ男子の一途な溺愛〜
家まで送ってもらい、少し申し訳ない気持ちになる。
「それじゃあまたね」
「うん!送ってくれてありがとう……!」
家に入ろうとしたとき、水谷くんに腕をつかまれた。
「あっ、待って!」
突然のことに不覚にもドキッとする。
「ごめん、引き留めて……その、連絡先交換しない?」
連絡先っ……!
それも私が憧れていたことの一つだ。
きっと実行委員だからだと思うけど、それでも嬉しかった。
「うんっ……!」
連絡先一覧に「海」の名前が表示され、表情が緩む。
願いが1つ叶った……!
「音乃さんどうしたの?」
「連絡先交換するの夢だったから嬉しくて……!」
笑顔でそう言えば、水谷くんは目を見開いた。
「ふっ、音乃さんって純粋だね」
純粋……?そうなのかな……。
「……可愛い」
ん……?
何かぼそっと言っていたけど、声が小さくて聞こえなかった。
「何でもない!また明日!」
「うん!ありがとう……!」