隣の席の悪魔【旧版】
放課後。

教室。

夕焼け。

いつもなら。

『空くん今日走る!?』

って。

もう走るのが決まってるみたいに、
笑ってるのに。

今日は何もない。

……調子が狂う。

俺は鞄を持ったまま、
少しだけ窓の外を見る。

その時。

葛西が、
後ろから笑った。

「空」

「なに」

「今日さ」

葛西は、
にやにやしながら続ける。

「つまんなそう」

「は?」

俺は小さく眉を寄せる。

すると。

葛西が、
肩を震わせながら笑った。

「顔に出てんだよ」

「……何が」
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