トップアイドルは白衣の天使に恋をする-second-
「ってなわけで…
俺の隣で他の男の夢を見る悪い彼女にはお仕置きだね」

そう言って。

陽貴くんが、くるりと私の身体を返す。

気づけば、ベッドへ押し倒される形になっていた。

「……っ」

至近距離。

逃げ場なんて、どこにもない。

私は恥ずかしさに耐えきれず、ふいっと顔を逸らした。

すると。

陽貴くんが、小さく笑う。

「だめでしょ」

低く甘い声。

「ちゃんとこっち見て」

その言い方がずるい。

逆らえるわけない。

私は恐る恐る視線を戻す。

すると。

陽貴くんが満足そうに目を細めた。

「うん、よくできました」

まるで褒めるみたいな言い方。

そのまま。

頬へ優しく触れて。

何度も、甘くキスが落ちてくる。

額。

瞼。

頬。

唇。

触れるたび、胸が熱くなる。

陽貴くんの視線は、ずっと私だけを見ていて。

その熱に、くらくらした。

「……紗凪」

名前を呼ばれるだけで、心臓がおかしくなる。

久しぶりに触れ合う体温。

抱きしめられる安心感。

愛されてるって、嫌になるくらい伝わってきて。

私はいつの間にか、陽貴くんの服をぎゅっと掴んでいた。

すると。

陽貴くんが、少しだけ嬉しそうに笑う。

「かわいい」

私は恥ずかしくて顔を埋める。

でも。

そんな私を、陽貴くんは何度も甘やかすみたいに抱きしめて。

優しく触れて。

愛おしそうに名前を呼んだ。

夜が更けていく。

静かな部屋の中。

聞こえるのは、お互いの呼吸と、時々零れる小さな笑い声だけ。

その夜。

陽貴くんは、本当に朝まで私を離してくれなかった。
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