トップアイドルは白衣の天使に恋をする-second-
「で!?どっちから!?」

私は完全に前のめりだった。

梓は呆れたみたいに笑う。

「食いつきすご」

「当たり前でしょ!?」

「だって相手優朔さんだよ!?」

名前を周りに聞かれないようにコソコソを話す私たち。

相手はあの落ち着いた雰囲気の優朔さん。

私は未だに信じられない。

梓はミルクティーを飲みながら、あっさり言った。

「私が好きって言ったの」

「うそ!!」

梓の行動力は尊敬に値する。

「そしたら優朔さんも好きって」

「きゃーーー!」

思わず叫びそうになって慌てて口を押さえる。

梓が吹き出した

「あんた興奮しすぎ」

「いやいい雰囲気だなぁとは前から思ってたよ?
思ってたけど…展開早すぎない?!」

優朔さんって、もっとこう余裕ある大人って感じで今は彼女なんて…ってタイプだと勝手に思ってた。

「ま、あんたのおかげでもあるんだけどね」

そう言って梓はパチッとウインクをした

「へ…?」

なんで私のおかげ?

「紗凪のことが色々あった時に…まぁ、ね」

ふーん。ニヤニヤ。

「私が生死を彷徨ってる時に梓は花咲かせてたってわけね」

少し意地悪くそういうと

「バカね。あんたが目覚めてからに決まってるでしょ」

と笑った。

その笑い方が、前より柔らかい。

本当に幸せなんだなって分かる笑い方だった。

私はじーっと梓を見る。

「……なに」

「いや、梓可愛いな…と思って」

「は?」

「だってめちゃくちゃ表情柔らかいもん」

その瞬間。

梓が少しだけ照れたみたいに視線を逸らした。
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