ライバルの君が番になるとき。
私がゆっくり微笑んでそう言うと、その人は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。

「・・・・・・ふーん」

そう呟いてその人は頬杖をついた。

「名前は?」

「・・・・・・古屋深津都(ふるやみづと)

古屋かぁ・・・・・・。

「古屋、よろしく」

「ん」

隣の席の古屋。

この人が私の人生にとって大切な人になるとは。

このときの私は知らなかった。

*  *  *

「小テスト始めるぞ〜」

このクラスになって暫くして。

若い男の担任がそう言った。

うわ・・・・・・めんど・・・・・・。

そう思いながらも回ってきたプリントに目を落とした。

時間は、10分かぁ・・・・・・。

問題数は大問3まで。

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