月下ノ姫
夜叉総長「何お前、白月の彼氏?」

その瞬間

伊織の殺気が跳ね上がった

海未「伊織」

海未が静かに名前を呼ぶ

それだけで、 伊織はギリギリ踏み止まる

夜叉総長は、 ますます楽しそうに笑った

夜叉総長「へぇ、
     その男、お前のこと好きじゃん」

海未「……」

海未は黙る
 
そういう感情、 まだよく分からない

だけど

伊織が自分を特別扱いしてることくらい、
海未にも分かっていた

夜叉総長「でもさ」

男はゆっくり海未へ近付く

隼人が前へ出ようとするが、 海未が制した

夜叉総長は、 海未の目の前で止まる

そして

夜叉総長「お前、全然愛知らなそう」

その瞬間

海未の表情が、 僅かに揺れた

< 30 / 81 >

この作品をシェア

pagetop