月下ノ姫
まるで、 心の奥を見透かされたみたいだった

海未「……うるさい」

夜叉総長「図星?」

海未「黙って」

空気が冷える

海未のエメラルドの瞳が、 鋭く細まった

夜叉総長は、 逆に満足そうに笑う

夜叉総長「その顔、もっと見てぇな」

──ガンッ!!

次の瞬間

海未の拳が、 夜叉総長の顔面へ叩き込まれた

周囲が騒然となる

だが男は吹き飛ばされながらも、 笑っていた

夜叉総長「っはは……最高」

海未「……気持ち悪い」

夜叉総長「ますます欲しくなった」

伊織の理性が、 切れかける

海未「伊織」

伊織「……」

海未「大丈夫」

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