好きになった人は、みんなのアイドルで 3

14話 自慢の彼氏

今日もくたくた。運転難しすぎ。

休憩室でぐだーっとしてると、
ミルクティーの缶が目の前に置かれる。
「お疲れだねえ」

顔を上げると海斗くんがいる。
「あ、おつかれさま」

「ま、糖分でも補給しなよ」
「甘いやつにしたから」

「え、お金……」
財布を取り出すと「いい、いい」と手を振る。

「でも……」と言うと、
「じゃあ今度奢って」と自販機を指さす。

「分かった、ありがたくいただくね」
疲れた脳と体に甘さがちょうどいい。
こういう気遣い、きっとモテるんだろうな。

「ね、それ彼氏?」
左手を指さされる。

「うん、彼氏からもらったやつ」

「彼氏いるのに、こんな教習所通ってていいの?」
「デートとか……せっかくの夏休みなのに」

「あ、彼氏、今韓国にいるんだ」
「しばらく会えてないの」

「え?彼氏、韓国人?」

「ううん、日本人だけど」
「……アイドル目指して練習生してるの」

「……へえ、アイドル」
「すごいね」

「うん、自慢の彼氏」
「尊敬してる」

小指がキラッと光った。
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